親バカ写真の撮り方基礎編

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私が思うところの親バカ写真の撮り方。読み捨て歓迎。

写真を撮る前のコツのようなもの

1がんばらない

IMG_2326.JPGまあ呑気にやりましょうや 「のんきに撮りたいっす」

「写真家はワーカホリックじゃないとダメなの。24時間写真ばかり考えておかないとね」と言ったのはナン・ゴールディンさんです。

ナンさんには申し訳ないのですが「24時間写真漬け」という生き方は正直言ってシンドイです。

私は「カメラが無ければ普通の人未満」のためカメラだけは常に持っていますが、仕事じゃない写真は、ぶれてもピントが合わなくてもいいじゃないですか。

「親ばか写真と撮り方」のコツは「がんばらずに撮る」ことだと思います。気楽に呼吸するように写真を撮りましょ。

2変な撮り方にトライ

IMG_6549.JPGピース写真にも、ひと工夫「なるだけ記念写真を避けるというアイディア」

母親同士では子ども写真付き年賀状は大切な何よりの楽しみだそうです。

一方、私は「子ども付き年賀状」を受け取るたび「誰だよ、おめえは」とつぶやく困ったひねくれたものでした。が、妻に洗脳され、このようなサイトを立ち上げるまでになりました。

それでも多くの年賀状写真に物足りなさを感じます。その理由は「ピースサインで」「笑っている」写真が多すぎるからです。ただ家族の全員写真ですと「ネルシャツ+チノパン・インとは、あいつも立派なオヤジだね」とか「髪の毛、うすっ!」とか「嫁さんが×××」とかそれはそれで楽しいのですが。

話がずれました。とにかく「記念写真」と別の撮り方をしますと、自然に目立つ、というお話でございました。

具体的撮影方法

目線を下げる

toiletDDどこまでも低く「基本膝立ちかノーファインダー」
子どもの写真の撮り方のコツはこの「目線を下げる」だけでほぼ90%話が終わってしまいます。
DDは3歳弱ですが、子どもの世界って100センチ以下の世界。私たちとは全く違う世界が見えているわけです。そりゃあ変なモノも発見するわけですな。

というわけで、私たちが目線を下げる以外、彼らに肉薄する方法はありません。最低でも彼らの目の視点で、そこからはどこまでも下へ行って写真機を構えましょう。腰が痛くなれば、ナニ、ファインダーなどのぞかず、ノーファインダーで撮れば良いのです。

ぶれてもいい

IMG_1686.JPGぶれてOK
仕事の写真では「ぶれている写真はNG」が普通です。でも、プライベート写真、特に「親バカ写真」はぶれてても問題ナシ。ま、このエクトプラズム写真が良いと言うわけではありませんが。むしろ、子どもと一緒に動いて、ガンガンぶらして撮っちゃいましょう。

ピントがずれてもいい

IMG_6954.JPGアウトフォーカス上等
仕事の写真では「ピントが合っていない」のは致命的です。無理矢理アンシャープフィルタとかかけます。でも、プライベート写真、特に「親バカ写真」はピントずれていても問題ナシ。ガンガンアウトフォーカスしちゃいましょう。

後ろ姿でも良い

IMG_0674.JPGしみじみ
男は肩で語るものです。目鼻が写らずとも問題ナシ!ガンガン後ろ姿を撮ってやろうぞ。

パーツで良い

IMG_1848.JPG手で語る
子どもの手ってなんて可愛いんでしょうか。しかも焼きそばのキャベツが嫌で取り除いています。つまり、全体で撮る必要など無いんですね。お尻でも足でも・・・ってフェチみたいですが。

カメラ機材について

mujun.jpg説得力の無い写真機械へのこだわりを捨てよう
「親バカ写真の撮り方」では特定機種のカメラにこだわりません。
一点あるとすれば「とにかく暗いところでもノーフラッシュで撮影できるカメラ」に尽きます。
大雑把な言い方ですが、とにかくフラッシュは使わない方が「イイ感じ」の写真が撮れます。ですから、コンパクトだろうが、一眼レフだろうがとにかく高感度まで設定できるカメラが、「親バカ写真の達人」への近道です。具体的に言いますとISO1600でちゃあんと写るカメラ。

参考情報として、私はとりあえず仕事ではキャノンMark3、プライベートではキャノンの20Dを使っています。20Dは2年前に購入しましたが、ウェブ使用なら、十分現役。そろそろ40D変えようかな、と思っています。しかしキャノン自体が様々初期エラーなど多発し、がちょっと息切れしはじめましたので、完全復活を成し遂げたニコンD3もいいなあ、なんて考えていますが妻が、家計が許しません。なお、コンパクトカメラでは現在、お気軽にixy digital10を使っていますが、やはり暗いところですとノイズがかなり厳しいです。

以前、妊娠時の妻を撮影し、どこぞの賞をもらったあるポートフォーリオはキャノンのコンパクトのixy digital320で撮影しました。まあ画素なんてそんなもんで十分です。

「一眼レフじゃないとイイ写真は撮れない」ということはない、ということを覚えておきましょう。特に男性の場合、カメラやレンズにこだわる方が多い(しょうがないのですが・笑)のですが、何が写っているかの方が重要です。とかく「写真好き」より「カメラ好き」が多いのが現状ですが「道具は知っていて当たり前というスタンスで多くは語らぬ」のがクールだと思っております。で、実際のところ、道具の話よりも写真の話をした方が楽しいです。

なお、携帯電話のカメラはいくら画素数が高くても、根本的な性能が悪いので最低限のクオリティのデータになりません。あくまでカメラ付き携帯は待ち受け画面作成用などの非常用という位置づけで、コンパクトカメラ以上を使うことをオススメします。

追記(08年3月)
結局40Dを買っちゃいましたが(とにかく安いので)、室内、タングステン光の下での撮影が厳しめです。んー・・・って感じですね。

望遠レンズの使い方

運動会などを撮影する時は望遠レンズの出番ですよね。
ではどのように望遠レンズを使えばよいのでしょうか。
・・・残念ながら本サイト「親ばか写真の撮り方」は写真とはレンズワークにこだわることのない、あくまで自己快楽行為と捉えていますので、ひたすら答えはありません。しかしながら、せめてレンズの特徴を述べて皆さんのヒントにしていただければ、と思い筆を取りました。
え?そもそも「望遠レンズ」ってナニって?あ、遠くまで撮れるレンズです。
では、望遠レンズの特徴を二つほど。

1「決定的瞬間以外は、誰が撮っても同じになりやすい」

IMG_7450.JPGせめて振り向きざまをねらってみる
例えば10メートル離れて撮影した場合、子どもに声をかけることが少なくなります。するとどうしても動いている子どもをそのまま「ぱしゃぱしゃ」と撮る「だけ」のことが多くなります。もちろん被写体が非常にダイナミックな動きをした場合、とても良い写真になるでしょう。サッカーの決定点の瞬間を撮影するようなものです。ちなみに日本代表レベルでのサッカー撮影の場合、スポーツ取材のなかでも、かなり高度な技術を必要としますが、ある程度のレベルになれば(乱暴な言い方をすれば)誰が撮っても同じような写真になってしまいます。この「同一性」という危険性が望遠レンズには潜んでいます。

2「ややグラビア的な写真になりやすい」

IMG_7449.JPGわりとベタな写真
かつての「明星」などに出てきたアイドルの写真を思い出していただけると良いかと思います。ニッコリ笑っていて背景がぼけていて、目はキャッチライトでピカリと光っている、という写真ですね。要するに背景はあまり関係なく、被写体の身体や顔が大きく写っている写真です。
おぢさまカメラマンが有志で集まり、モデルを雇い「撮影会」などをすると、それこそ全員が金太郎飴のように同じ写真になってしまうことがあります。つまり「その1」と同じでして、ちょっとした工夫がない場合「同じような写真」になってしまう、ということです。

まとめとして

IMG_7452.JPG足がかわいかったりして
あくまで「親ばか写真」の切り口でまとめますね。
望遠レンズの短所は
1)親密な「親子間の距離感」が失われやすい
2)アップ写真の場合「ひと工夫」がないと「そのまんま」の写真になってしまう
一方、長所は
1)遠くのものが撮影できる
2)まとまりの良い写真が撮影できる
「まとまりの良い写真」については、ややこしい話ですので追々(こればっか)。以上、ちょいと上級者向きのお話ですた。間違いなきよう書いておきますと、もちろん「アップ」もありなんです。
ただ「チョイと違う感じにしようという意識があるかないか」で写真が変わる、というお話ですた。

広角レンズの使い方

しつこいようですが、何があろうとも「親ばか写真」というのは「何でもOK」が前提ですので、あくまでご参考にしてくださいませ。
そもそも「広角レンズ」ってナニって?あ、室内でも余裕で撮れるレンズです。焦点距離で申し上げますと、16ミリ〜50ミリぐらいでしょうか。では、広角レンズの特徴を二つほど。

1何でも入るので散漫になりやすい

IMG_0102.JPGなにやら散漫
近くから撮れるという利点がありますが、この写真の場合「DD,夜の通り、通行人などなど」と複数の被写体があり、どれに注目してよいのか分かりません。つまり「散漫な写真」。この写真の場合、DD以外の空間にあるものをどのように取捨選択し、うまく「空気感」を出す素材に設定するか、かなり高度な「技術」というよりも「センス」が必要になってきます。もちろん、ある程度はパターンなのですが。
IMG_5962.JPG光や色や何も無いことを利用して空気感を

2とにかく寄れる

IMG_5959.JPG膝の上から撮影
「広角の広角らしい使い方」は、やはり「とにかく近くから撮っちまう」
に限ります。まあ、中途半端に近くで撮るなら、フォーカスできるギリギリ(レンズによりますが、30センチぐらいでしょう)徹底的に寄るぐらいの気持ちでいきましょう。たぶん子どもに嫌がられると思いますが。

まとめとして

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  • あくまで「親ばか写真」の切り口でまとめますね。
  • 広角レンズの長所は
  • 1)情報量を入れやすい
  • 2)個性的でインパクトのある写真になりやすい
  • 一方、短所は
  • 1)不必要な情報まで入り、散漫になりがち
  • なお、被写体を取り巻く空間(壁、背景)などの「空気感の処理」については、とても難しい問題で、これはたくさんの写真集(富士山、お花、動物系の花鳥風月写真集よりも、人や街などをテーマにした写真集の方が参考になります)を目にすることで解決していきますが「個性」に近い問題になりますので、答えはありません。
  • 「とりあえずギリギリまで寄ってみて撮ってみたら」いかがでしょうか。
  • 尚、蛇足となりますが、超広角レンズはレンズ的なゆがみが生じる上「散漫さ」が飛躍的にアップし逆効果ですので、せいぜい28ミリ程度にとどめた方が無難です。(すべての職業カメラマンの通過儀礼となる「広角病」なのですが)。